フリーランスとして働いていると、「モチベーション」という言葉に触れる機会が増えます。
やる気をどう保つか。
どうすれば安定して動けるか。
気分に左右されずに働くにはどうしたらいいのか。
そうした問いに、どこかで向き合ったことがあるかもしれません。
けれど同時に、こんな感覚を持つこともあるのではないでしょうか。
やる気がある日は進む。
でも、ない日はどうしても止まってしまう。
それをどうにかしようとしても、うまくいかないことがある。
もしそう感じているなら、それは意志の問題ではなく、
モチベーションというものの捉え方に原因があるのかもしれません。
このコラムでは、「フリーランス モチベーション」を上げる方法ではなく、
モチベーションに頼らない働き方という視点から、あらためて考えていきます。
モチベーションが続かないのは当たり前かもしれない
フリーランスとして働いていると、どうしても気になるのがモチベーションです。
やる気が出る日もあれば、なぜか手が止まる日もある。
昨日はあれだけ進んだのに、今日はまったく動けない。
そんな波を感じたことはないでしょうか。
そのたびに、
「もっと安定して働けたらいいのに」
「やる気を維持できればいいのに」
そう思ってしまう。
でも、そもそもモチベーションは、安定して存在し続けるものなのでしょうか。
波があること自体が問題なのではなく、その波をどう受け止めているかのほうが、影響が大きいのかもしれません。
フリーランスはモチベーションに左右されやすい働き方
フリーランスは、一人で働く時間が長くなります。
誰かに管理されることもなければ、強制される締め切りも少ない。
自分のペースで進められる自由があります。
けれどその一方で、「自分で動く」必要があります。
誰かに言われたからやるのではなく、自分で決めて、自分で動く。
この構造の中では、どうしても内側の状態がそのまま行動に影響します。
気分が乗っているときは進む。
乗らないときは止まる。
これは弱さではなく、構造としてそうなっているだけです。
だからこそ、「モチベーションを一定に保とう」とすると、どこか無理が出てきます。
なぜ私たちはモチベーションに頼ろうとしてしまうのか
モチベーションを気にしてしまうのは、自然なことです。
動ける日と動けない日があると、
どうしても安定した状態を求めたくなる。
「この状態を維持できればうまくいく」
そう思いたくなるからです。
また、周りの情報も影響します。
習慣化の方法。
やる気を高めるコツ。
生産性を上げるテクニック。
そうした情報に触れると、
モチベーションはコントロールできるもののように感じられます。
けれど、実際にはうまくいかないことも多い。
それは、モチベーションが「操作する対象」ではなく、
状態の結果として現れているものだからかもしれません。
モチベーションは「上げるもの」ではない
モチベーションを上げる方法は、たしかに存在します。
環境を変える。
習慣を作る。
ご褒美を用意する。
それで一時的に動けることもあるでしょう。
けれど、それが続かないことも多い。
なぜなら、その方法は「結果」に働きかけているからです。
モチベーションという結果を変えようとしても、
その背景にある状態が変わらなければ、また元に戻ってしまうことがあります。
だからこそ、やる気を上げようとするのではなく、
自然と動きやすくなる状態をつくっていくことが大切なのかもしれません。
動けないのは、脳の仕組みによるものかもしれない
動けないときは、やる気の問題ではなく、脳の仕組みが影響していることがあります。
やる気が出ないのは、意志が弱いからではなく、ドーパミンが出にくい状態になっているだけかもしれません。
さらに、やることが大きすぎたり、曖昧だったりすると、脳はどこから手をつけていいか判断できなくなります。
その状態で無理に動こうとすると、余計に負荷がかかってしまうこともあります。
やる気がないときは自分を責める必要はありません。
今はそういう状態なんだと受け入れてみる。
そのうえで、ほんの少しでも動ける形に分けてみることが、次の一歩につながることがあります。
やる気に頼らず、小さく動ける仕組をつくる
やる気が出ず動けないとき。
そんなときは、行動を仕組みとして持っておくことで、自然と動きやすくなることがあります。
たとえば、
・タスクを一口サイズまで小さくする
・いつもの習慣をタスク化する
・スマホの設定環境を整える
こうした仕組みをつくることで、やる気に関係なく、自然と動き始めることがあります。
フリーランスにとって大切なのは、「頑張ること」ではなく、無理をしなくても動ける状態をあらかじめ用意しておくことなのかもしれません。
フリーランスは「モチベーション」より「状態」で働く
フリーランスとして長く働くためには、モチベーションを維持することよりも、無理なく動き続けられる状態をつくっておくことの方が重要かもしれません。
今は進める状態なのか。
立ち止まる必要があるのか。
考える時間なのか。
それを見極めることができると、無理な動き方が減っていきます。
動けるときは進む。
動けないときは、何が止めているのかを見る。
その切り替えができるようになると、結果として安定していきます。
モチベーションが低い日は、悪い日ではない
やる気が出ない日は、つい「だめな日」と感じてしまいます。
やる気が出ない日は、「何もできなかった」と感じてしまうこともあります。
けれど、その日の中にも、必ず何かしらの行動はあります。
メールを1通返した。
調べ物をした。
少しだけ手をつけた。
そうしたできたことの事実を、そのまま記録しておく。
「できたこと」を正しく見ることで、必要以上に自分を下げずにいられるようになります。
フリーランスは、評価される場が少ないからこそ、自分で自分の状態を確認できることが大切です。
まとめ
フリーランスにとって、モチベーションは大切なもののように見えます。
けれど、それを上げようとするほど、うまくいかなくなることもあります。
やる気が出ないのは、意志が弱いからではなく、脳がそういう状態になっているだけかもしれません。
だからこそ大切なのは、モチベーションに頼ることではなく、やる気に関係なく動ける状態をつくることです。
タスクを小さくする。
習慣に重ねる。
環境を少し変えておく。
そうした小さな工夫の中で、
「少しできた」という感覚が生まれていきます。
ひとつ終わった。
少し進んだ。
今日も手をつけられた。
そのデータの積み重ねが、次の一歩を軽くしてくれる。
モチベーションは、つくるものではなく、
小さな「できた」の中から、あとから生まれてくるものなのかもしれません。
どう考えますか。